『渋谷Glad、12月19日のほわどる定期公演』

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渋谷Glad、12月19日のWHY@DOLL 定期公演2部。

ほわどるの現場に足を運ぶのは、これで9回目、まだまだ、まだまだ新参者なのである。

一昨日の日曜に開催された、ほわどるが所属するレーベルであるT-パレ、その感謝祭に出演した2人は、そこで新曲『Show Me Your Smile』を披露したらしい。

さすがにそれをやらないはずはなかろうと、のこのこやってきたのは開演15分前。

バーカウンターでドリンク券を引換えていると、お顔を存じ上げている方がいらっしゃったので、少しだけ立ち話。

すると、今日のステージは新衣装で行うことを教えてくださった。

これで、俄然、期待感がふくらんできた。

 

 

そして、すべてのステージが終わった。

 

 

   【セットリスト】

  SE.Gemini

  1.菫アイオライト

  2.キミはSteady

  3.Tokyo Dancing

  4 .恋なのかな?

     MC :企画コーナー(今年の漢字)

  5 .マホウノカガミ

  6.忘れないで

  7.Dreamin' Night

  8.夜を泳いで

  9.Hello Hello Hello  

     MC

  10.恋はシュビドゥビドゥバ!

     MC

  EN.Show Me Your Smile MC

 

 

2ndアルバム『WHY@DOLL』、その曲順どおりのセトリだった。

だから、新参者にもやさしい耳慣れした展開だった。

そして、前半に配置されている4曲はとてもノリがよいものばかりで、そのノリに身を任せつつステージの2人を眺めていればいい。

普段ならば、新参者でもそうなる。

だが、この日はちがった。

上の画像は、新曲のMVでの2人でこの衣装が新曲のために新しく用意されたものなのだが、この衣装を身にまとった2人がステージでパフォーマンスをしていると、アイドルと呼んではいけないのかもしれない、という感情がよぎった。

アイドルという呼称でひとくくりにしてしまうには、あまりにも惜しい。

そして、その思いは後半のしっとりと聴かせる曲になっていくとさらに強くなっていった。

 

 

自分の目前に展開されているのは、いまやほぼ絶滅寸前にあるナイトクラブでの、ショータイムの時間帯なのかもしれない。

それとも、パリのムーランルージュに招かれた2人のアジア人が特別公演を行っているのかもしれない。

いや、オフブロードウェイの小屋におけるショービジネスを観劇しているなのかもしれない。

 

 

そして、浦谷はるな(はーちゃん)のソロ曲である『忘れないで』がはじまると、はーちゃんの一挙手一投足に目が釘付けになってしまった。

そのパフォーマンスは、ステージ上におけるはーちゃんを見つめることを、こちらに強いてくるものだった。

だから、無意識のうちに集中していた。

その結果、自分の身体は半歩、いや一歩ほど知らず知らずにステージへ近づいていた。

そこまで観客のココロをつかんで離さなくしてしまう、その引き付けるパワーの強靭さに驚いてしまった。

するとおのずと、青木千春(ちはるん)のソロ曲との比較がしてみたくなった。

その曲『Hello Hello Hello 』がはじまると、はーちゃんとは異なりキャンディヴォイスな声質のちはるん、その声質に合わせたかのような雰囲気を持つこの楽曲におけるパフォーマンスは、はーちゃんのような集中力を要求してくるのではなく見ている者の目の前にちはるんの世界観が広がってゆくようなものだった。

自分には、ナチュラルで穏やかで、やさしく風が吹き抜けている春の草原に立って歌っているちはるんの姿が見えたような気がした。

 

 

終盤の『恋はシュビドゥビドゥバ!』、そしてアンコールで登場した新曲『Show Me Your Smile』、この2曲は、まさに今回の新衣装のために存在すると言ってもよく、2つの楽曲が持つムードと衣装の雰囲気が完全に合致して、もはやアイドルという範疇を突き抜けてしまった2人になったのではなかろうかという気がした。

 

では、アイドルではない2人をなんと呼べばよいのだろうか?

   アクトレス? ミュージカルアクトレス? ダンサー?

いや、ちがう。

これらの職業の方々はもう少し、アクが強く我が強そうでなのだ。

ほわどるの2人は、そこまでアクが強くは感じないし、品もよい。

   女性シンガー? サパーシンガー?

いや、ちがう。

ほわどるの2人は、歌いながらのダンスも見事なものなのだから。

だから、いずれの呼称にも該当しない。

でも、途中のMCやアンコール曲が終わってからのあいさつでは、やはり普段の2人であることに変わりなく、そこにいるのはファンであるヲタを大切に思うアイドルなのだ。

そして、アイドルらしい愛らしさがとてもあふれているのだ。

 

いずれにせよ、とにかく、アイドルという範疇には収めておくにはあまりにも惜しいステージで、ほわどるの2人だけが踏み込むことのできた新しいスタイルのようにも感じられた。

しかし、これはいったい、なぜそう思わされたのだろうか?

新衣装に宿っている秘められた力と、ほわどるの2人が持っている魅力とが、化学反応を起こしたことによって生じた新しいパワーによるものなのだろうか?

一度だけのステージでは、まだ自分にはわからない。

 

このことを追求することも含めて、ほわどるの2人に俄然、注目していきたいし、世の中の方々も、是非ぜひ、ほわどるの2人をご覧になっていただきたいとココロから思う。